鮮度とカフェインの関係性

コーヒーの成分に含まれる「カフェイン」、そのカフェインが人間の体にもたらす影響は良い面もその反対も様々です。
妊婦さんや赤ちゃんはカフェインの影響を受けやすく、過剰なカフェインの摂取は流産の危険や胎児の成長に悪影響を及ぼすとし、妊娠中はコーヒーを控える人やあえてカフェインレスのコーヒーを選んで飲む人が多いですよね。
焙煎後時間が経って酸化したコーヒーに含まれるカフェインと焙煎したての新鮮なコーヒーに含まれるカフェインとは、人間の身体に与える影響に違いがあるともないとも・・・。
今回は、「コーヒーの鮮度」と「カフェイン」につて書いていこうと思います。
目次
「コーヒー豆における鮮度」の定義とは
「コーヒー豆における鮮度」の定義とは、ズバリ「焙煎したてのコーヒー」のことです。たとえ「新豆」でなくても、焙煎したてであれば、それは「新鮮なコーヒー」といえます。
コーヒーの鮮度において、”どれだけ「酸化」しているか”が大事な判断基準で、緑色の生豆を「焙煎し」茶色くなったところから「酸化」は始まります。
つまり、焙煎から時間が経過したコーヒー豆は「挽きたて(「焙煎した茶色い豆を粉にする」こと)」であっても、それは新鮮なコーヒーとはいえません。
生豆に熱を加えて焙煎が終わった直後のコーヒーが、一番鮮度が高いコーヒーといえます。
カフェインとは
カフェインはアルカロイドという化合物の仲間です。覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、「眠気覚まし」や「脳の活性化を促し集中力を高める」 などの効果があるとされています。
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しかし、”寝る前にコーヒーを飲んでも全然寝れる!”といわれる方も中にはいるのではないでしょうか?
日本を含む東アジア諸国は古くからお茶の文化があるため、比較的カフェインに耐性がある人種が多いようなんです。
ただ、影響を受けやすい人もいるので、自分の身体と相談しながら飲むタイミングや量を決めるのがいいと思います。
※ コーヒーの場合、100mlに約60mgのカフェインが含まれており、健康な成人が一日に摂取する量の目安は400ml(コーヒーカップ3杯分)です。
深煎りの方がカフェイン量は減る?
カフェインは、焙煎が進むほど減少します。つまり、浅煎りよりも深煎りの方がカフェインの含有量は少ないです。
コーヒー豆の焙煎が進むほど、焙煎の熱により“水分が抜けて、豆もふくらんで大きくなり、その分体積は増加・重量は減少します。
コーヒー豆1粒に含まれるカフェイン量は変わりませんが、熱によってコーヒー豆がふくらむことで、実質、コーヒー1杯に対して摂取できるカフェイン量が変化するというのが結論です。
どういうことかというと、
計量スプーン(体積を用いて)コーヒー豆を測った場合、深煎りは粒が大きくスプーン1杯ですくう豆数が減るため、自動的に浅煎りよりカフェインの量が少なくなります。
結果的に、コーヒー1杯に含まれるカフェイン量が減るということになります。
ただし、だからといって「深煎りならたくさん飲んでもいい」というわけではないので、体調など考慮した上で適度な量をおすすめします。
またコーヒー豆の種類でいうと「ロブスタ種」は「アラビカ種」に比べると約2倍のカフェインを持っているとされています。
子どもでも美味しいと感じるコーヒー
TSUBOCOFFEEでは、コーヒー豆は生鮮食料品と同じだと考えており、そのため鮮度にとてもこだわっています。焙煎後も素早い冷却後、手動で豆を挽いており、
極力豆の酸化を抑えています。
“新鮮なコーヒー” = ”焙煎したてのコーヒー”は、子どもでも美味しいと飲んで頂けるコーヒーです。
実際にTSUBOCOFFEEのコーヒーを飲んだ、ある少年がコーヒーの味わいに心打たれ、今では小学生にして立派なコーヒー焙煎士にまで成長しました。笑
最後に
調べていく中で、「コーヒーの鮮度」と「カフェイン」の関係性については立証されているデータがないため、今の時点では必ずしも関係しているとは断言できません。
しかし、時間が経って酸化しているコーヒーと、鮮度の高い煎りたてのコーヒーの味に違いがあるよに、身体に与えるカフェインの影響にもそれぞれ違いがあるのではないかと考えています。
子どもでも美味しいと感じてしまう、焙煎したての鮮度の高いコーヒー、そこに含まれるカフェインにはどのような成分が含まれ、どう身体に作用するのか知りたいですし、コーヒー屋として知るべきだと思っています。
そして私たちはコーヒー屋ですが、その前に一人の人間です。だからこそ、(身体に)良いものをシェアして、みんなの笑顔が見たいという思いが魂胆にあります。
TSUBOCOFFEEではこれからも、良いもの、情報をシェアしながら、美味しいコーヒーにこだわり続けていきます。